昨日もそういう子がやってきた。16歳のキャバリア。前回お預かりした時(半年ほど前だったか)はまだ歩けていたが、もう立つのもおぼつかなくなっている。言い方が正しいかわからないが、うちの店で最期の時を迎えることだって十分考えられるくらい衰弱しているのだ。ちなみに今回は3泊。 昨日お預かりするとき飼い主さんに、動物病院でペットホテルをお願いされてはどうかと申し上げた。でも飼い主さんの返答は「fucaさんがいい」だった。直前に動物病院(私もよく知っている病院)にも行き「fucaさんに預けるが大丈夫か」も確認されたそうだ。 ずっと来てくれているから確かに店には慣れていると思うが、目もほぼ見えない、耳も聞こえていない。残る五感でどれだけうちの店を理解してくれるか。幸い食欲は衰えていない。経験上、食欲さえあれば大丈夫だ。それがなくなった時は、いよいよ覚悟がいる。 今は老犬ホームもある。でもあれは預けっぱなしだ。そうではなく、せめてお家のそばの今までずっと行っていたうちのようなお店が、老犬になっても飼い主さんと愛犬双方に寄り添い、家族同様のお世話をできることが一番望ましい。改めてそういう思いを強くした。 まだまだ頑張ってご飯を食べて、少しでも長生きしてほしい。でもせめて、最期の時はペットホテルでもなく病院でもなく、どうかご家族に見守られお家で迎えられますように。心からそう願う。そしてきっと、犬たちもそれを願っている。 祈りを込めて、どやさ。↓]]>