シンガーソングライダーサザキヒロシ
日本全国飛び出し注意大作戦!で、ドッグサロンでアルバイト?
昨日ある青年(と言ってももういい歳ですが笑)が弊店に1日だけのアルバイトに入った。実は彼、バイクにギターを積み込み歌って旅するシンガーソングライダーのサザキヒロシさん。2000年、『花火』(IIHF世界U20 世界選手権ALL JAPAN公式応援歌)でメジャーデビューをした歴としたミュージシャンなのだ。
2002年から鈴鹿8耐に於いて『鈴鹿8耐&LOVE BIKEメッセンジャー』として日本全国をバイクにギターを積んで10年間行脚していた彼。その後、今度は1万人に歌を届ける旅をしているその途中で、衝撃的な事故を目の当たりにすることになる。
1万人に歌を届ける?意味があるのか?
彼のことを鈴鹿8耐で知りファンになった男性が、うちにも歌を届けに来て欲しいということで約束の日時にその男性を訪問した時、その人が前日にバイク事故で亡くなったことを知る。1時間ほどその場で茫然自失。そして届けるはずだった「8耐」をその場で泣きながら歌ったそうだ。
歌いながら彼はその旅の意味を考え続けた。そして一度やると決めたのだから最後までやり切ろう。でも見事1万人に歌を届け旅を終えたとき、彼に満足感はなかったという。次の旅ではもっと明確なメッセージを届ける、それがミュージシャンとしての本当の仕事ではないのか…。そして現在リリースされている最新曲「シチュー」が生まれ、次の旅の課題を見つける。
日本全国 飛び出し注意大作戦!
滋賀県出身の彼は子供の頃から、横断歩道や学校の近くに設置してあるとびだし坊やの事は知っていた。ふとしたご縁でそのとびだし坊や「とび太くん」の作者の方とご縁がつながるのだが、これはもう必然としか思えなかったという。
そしてこの2月。「日本全国 飛び出し注意大作戦」という明確なメッセージを携え、次の旅に出た。北海道から沖縄まで日本全国47都道府県に飛び出し坊やを設置していくというのだ。それもその土地土地でご縁の繋がった皆さんと手作りをしながら。もちろんあの事故がきっかけで生まれた歌「シチュー」も届ける。
自分に課した2つの条件
手作りというのが実に彼らしいが、さらに彼はこの旅に2つの条件を課した。①寝泊りはテントで行なうこと。②旅の資金は行き先でアルバイトをして稼ぐこと。決して注目を浴びたいなどという下心ではなく、そうすることで新たな気づきが欲しい。その欲からだそうだ。
もちろん歌も届ける。CDも売りたい。でもそれは俺の仕事だから当たり前だと言う。そしてこの記事のためのインタビューみたいなことをしながら私が「つまり左嵜くんは伝道師やなぁ」というと照れながら、「いやいや交通安全を届けるただのバイク便ですよ」とも言い放った。名言だなぁ。
ドッグサロンとの意外な共通点
そんなこんなで(どんなかは長くなるからここは省略)私も彼とご縁が繋がり、昨日その旅の資金稼ぎで1日アルバイトに来てくれたわけだが、話している時にふとドッグサロンと彼の思想の共通点を見つけた。
お客様が帰りしなに「ありがとう」と言ってくれる。お金を頂いてお礼を言ってもらえる。これがこの仕事の一番うれしい瞬間かなぁと私が言うと、彼も目を輝かしながら「安藤さん、一緒、それ僕と一緒」と。そうか、歌もとびだし坊やもそうだ。
先日も旅先のある会社でテントを張らせていただいたお礼に、帰り際に「シチュー」を歌った彼。その時、一番前で聞いてくれていた年配の女性が泣きながら聴いてくれ、歌い終わると「ありがとう、がんばって」と千円を握らせてくれたらしい。なるほど、確かにそこには共通点があるかもしれない。
そしてメディアも動いた
そして彼の純粋で計算のない行動は、ついにメディアを動かす。バイク情報番組『Like a wind』 関西エリア SUN-TV(サンテレビ)毎週日曜日 24:15~O.A.(WEB-TV 毎週月曜日 配信中)で彼の旅に密着。21日(日)〜番組で彼の旅企画がスタートすることになった。ちなみに彼のいろいろ。→ ■Twitter https://twitter.com/sazaki8h ■ツイキャス 毎日23時頃から15分程ツイキャス生配信中! http://twitcasting.tv/sazaki8h/
まさに、彼が師と仰ぎ、彼との共通の友人でもある寺田元氏の座右の銘「行動の中に感動がある 行動の中に喜びがあ