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IMG_1491 たまに尻尾フリフリ喜んでいる子もいますが、概ね病院の入口で踏ん張って入るのを拒否していたり、膝の上でずっとブルブル震えていたり、挙動不審者のように落ち着きなくキョロキョロしていたり、生あくびを何度も繰り返したり、動物病院の待合室は犬たちの緊張感でみなぎっています。 そりゃそうです。人間だって歯医者であのキュイ〜〜ンという音がする尖った機械を口の中に突っ込まれて、ギュインギュイン歯を削られて神経に響いてぎゃー!痛い!というのを必死に我慢して過ごすあの1時間の苦痛なことったらないのです。行かずにすむのなら一生行きたくない。 犬たちだって同じです。いくらきれいな看護師さんだとしてもそんなことを喜んでるのは親父の飼い主だけで犬にはなんにも関係なく、それどころか診察台に載せられるなり、はーい、じゃちょっと体温計りますからねーって、いきなりお尻の穴にプスっと体温計を刺されるのですよ。ぎゃー。 ぼくなら断固拒否するところですが、人間2人に力で押さえつけられたら抵抗できるわけもなく、そこからひっくり返されたりこねくり回されたり、この日の風花は歯の治療 だったから、やっぱり口の中に手を突っ込まれてグリグリされて苦い薬つけられて(知らないけどイメージ)、挙句に注射されたりするわけですから、そりゃいやになって当たり前ですね。 IMG_1501 もちろん獣医さんは犬好きの優しい人が多いのですけど、そこは治療のためだから、ごめんよ〜ハイハイ、ちょっと我慢してね〜〜賢いね〜〜〜とか言いながらやることは容赦はないわけで、それを見ているこちら側も、かわいそうだからなおさら少しでも早く終わるように一緒になって押さえつけたりするのです。 いつも書きますが犬たちはこちらが思っている以上に賢いですから、そんなことをされた場所、空気、匂い、果てには家から病院までの道順まで覚えていて、あ!これは・・・今日は病院だ!とわかった途端にブルブル震え出したり拒絶反応が出始めます。 これは動物病院に限ったことではなく、トリミングでも爪切りだとか肛門絞りだとか耳掃除だとか、やっぱり犬たちにとってはあまり楽しくない、どちらかというといやなことをされる訳ですから、これも一度思い切りイヤだ!と学習してしまうと、動物病院に行くのと同じように拒否反応を起こす子も多くいるのです。 なぜわかるのか、トリミング当日になると朝ご飯を食べなかったり、お腹を壊したりする子もいるのです。本当に不思議です。なにか飼い主さんの言葉なり、犬たち独特の嗅覚というか、嗅ぎつける原因になるサインがあるのでしょうか。犬たちにとってはトラウマになっているのですからおもしろいといってはかわいそうですが、行動学的にはおもしろいですね。 IMG_1502 しかし風花さん、緊張してるのはわかるけどどんだけあくびするねんていうくらいずっと生あくび。横でニタニタヘラヘラ笑いながら写真撮ってる飼い主もどうかと思いますけど。 IMG_1505   診察は3分で終了。お疲れさん。どやさ。]]>