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1492271_609563075777476_1622769870_o   ちなみに息子(次男)もトリマーだ。まだ独身の彼にトリマーの彼女なんか出来ちゃったりして、万が一結婚した暁にはトリマー家族だななんて妄想する。某だけ蚊帳の外だけど。 現在26歳の彼は高校生の時からこの仕事を手伝いだした。途中他の店で3年間ほどトリマーとして働き、戻ってきてもう2年目。8年以上のトリマー歴がある彼は、すっかり一人前のトリマーに成長している。技術だけですよ、技術だけ。人生はまだまだ青2歳。 もう学歴社会の時代ではないと言いながら、やはり学歴というのは大きい。思うのは例えば東大とすれば、頭がいいのがすごいのではなく(すごいけど)、そこに合格するだけの努力ができるというのがすごいのだ。だから評価される。 手に職をつけるというのも感覚は同じだ。高い技術はこつこつ毎日継続してこそ身につく。トリマーは決して楽な仕事ではない。夏は灼熱のトリミング室。汗まみれで犬たちの毛まみれになりながら、一日中立ち仕事。咬まれたりすることだってある。日々その努力を続けることで一人前のトリマー職人になっていく。 「手に職」は食いっぱぐれがないと言われたのはひと昔まえのことで、今は職人も溢れているので簡単にはいかない。いかないが、やり方ひとつ、志さえあれば食っていけるだけの土台としては申し分ないと思う。 でも会社員のような福利厚生などの保障がない。会社員トリマーも大勢いるがよほど一流の職人にならない限り給与は低水準。独立すれば有給休暇なんてとんでもない、ただの無給休暇だ。休みなんてあってないようなものだ。 身体をこわせば仕事にならない。つまり収入はゼロになる。給与保障はもちろん退職金もない。強みと脆さは表裏一体なのだ。それでも職人を目指す若者を心から応援します。 トリマーじゃない某がえらそうに。どやさ。]]>