人はものを考える時に言葉で考えるけど、そもそも犬に言葉はない。たとえば「家に帰りたい」と考える時、いわゆる「帰巣本能」を発揮することになるが、その時犬は飼い主さんの顔をイメージしてるのか、家をイメージしてるのか、場所をイメージしてるのか。そんなイメージなんて持ち合わせていなくて、ひたすら本能の赴くままなのか。 犬の「行動学」のカテゴリーに入るのかも知れないが、でも「思考」というのは少し別のような気がする。どちらかといえば犬の「心理学」というか。犬たちの思考がどういう仕組みになっているのかを考えれば考えるほど面白くて、送迎中に車の中でも観察して言葉をかけて、いろいろと研究してきた。研究て。んな大げさな。 送迎の場合、ほとんどの犬たちは店に到着直後からずっと送迎をした人間(ぼくorスタッフ)の姿を探している。自分を車に乗せたデブ親父が店に出入りするたびに、ストーカーのように必死になってついてくる。このデブ親父が自分と家族との接点だってことを犬たちは間違いなく理解している。好かれていると勘違いして喜んでるデブ親父はバカみたい。 車でも、店に向かっている時は不安そうにして近寄って来ない子が、帰りは膝の上に乗ってきたり、やたら外の景色を眺める。言葉で表すと「帰るん?な?帰るんやろ?まだ?まだ?ほんまに帰ってる?ちゃんと送ってや、ちゃんと送らな噛むで」という感じにも見える。でもそんなわけなくて、実際どう考えているかは犬になってみないとわからない。帰巣本能がキーワードになっていることは間違いないんだけどなぁ。犬の心理研究は日々続く。 無事に帰宅できて安堵の表情。どやさ。
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