拙著でも触れていますが、犬は犬扱いされることを喜びます。犬扱いというのは「この犬畜生野郎」というのではありません。念のため。昨日の記事で研究してると大袈裟に書きましたが、人とは違う犬の行動や心理を理解して接すること、という意味です。 もし私たちが犬の立場ならどうしてほしいかを考えるのは大事なことですが、勘違いしてはいけないことがあります。私たちは人間という概念を一旦忘れ、まず自分が犬として考えなければいけません。多くの場合ここで逆に、犬を人間と置き換えて考えてしまいます。 ここは大きなポイントです。本当に犬の立場になって考え優しく接することと、人間扱いすることは実は対極にあることが多い。正しく優しく接することは、犬の問題行動のコントロールにもつながります。そのためには犬の生態についての最低限の知識が必要です。 おもしろいのは、人間としての概念を一旦忘れて考えると、犬の問題行動は問題行動ではない気がしてきます。あくまでもそれは犬として当たり前の行動であって、それを問題行動とするのは人間の固定観念によって作り出されたものであるということ。たとえば「吠え」ひとつとってもそれは当たり前の行動だとわかります。 「リミッティング・ビリーフ」という言葉をご存知でしょうか。幼少期からの環境により形成されていったそれぞれの「固定観念」や「思い込み」のことです。固定観念によってモノの見方や感じ方が抑制されて、人間本来の思考や感情や行動に対してネガティブに働いてしまい、苦悩をを作り出す。 犬の問題行動に対して嘆いたり悩むということは、つまりこれです。人の心理学の分野になりますが、その固定観念を捨て本当に犬の立場になって考えることで、感情的な悩みや悶々としたりイライラする気持ちから解き放たれます。ここが問題行動解決のスタートです。 人間社会で生きていく以上、犬には人間社会のルールを守るという最大の課題が待っています。でも犬たちは人の立場になって考えるということはできません。でも私たち人間は犬の生態を勉強し、犬の立場になって考えることができます。 本当に犬の立場になって考え、その上で私たちが人間社会のルールを犬たちに伝えていく。本当に犬に優しいというのは、私たちが犬のことを勉強したその先にあることだと思います。ということでこれからも一緒に勉強していきましょう。一緒にあちこち行ったりして。 で、実は昨日打ち合わせに行ってきまして、春の愛犬と行くツアーの日程が決定しました。今年は4月23日(土)と5月28日(土)の2回開催します。日帰りバスツアーでツアーの名前も変わります。名付けて「愛犬と『幸せ家族』になるバスツアー」。私の本付きです、いりませんか(笑)。 2回とも日本旅行のカリスマ添乗員平田進也さん添乗、もちろん私もご一緒します。行き先等詳細は2月初旬に改めて「わんわん倶楽部ホームページ」にて発表します。お楽しみに。 告知で終わるという。どやさ。
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