←まずはポチッと。 「パウちゃんとfucaの前通っていこうと思って、今から最後に……」 その電話は昨日の朝6時前でした。こんな時間にどうしたんやろか?「最後にって、どうしたんや?何かあったんか?」と少し嫌な予感がして聞いたのですが、返事はその嫌な予感そのものでした。「パウダー亡くなりました……fucaは思い出の場所だから……」。 彼女の愛犬パウダーは、池田にあるパウダードッグスタイルというサロンの看板犬でもありました。今も彼女の義妹がトリマーyokoとしてバリバリ頑張っているのですが、そのyokoちゃんは12年前うちの先生(奥です)の生徒さんとして弊店で半年間ほど実技研修を受けていたことがあります。 実技研修期間を終えて開店準備に入り、お店をオープンするときに「店の名前、パウダーの名前をとってパウダードッグスタイルという名前にしました!」と報告してくれたのを昨日のことのように思い出します。 私たちが風花の名前をとってドッグサロンfucaにしたのと同じ。その思い入れは想像にたやすく、この悲報に朝から絶句してしまったのです。ちょうど6時ごろに来てくれた彼女たち。私が助手席で冷たくなったパウダーを撫でていると、最期の瞬間の話をしながら彼女の目にみるみるうちに涙がこみ上げてきます。 その彼女の涙を見た途端、私も涙腺が壊れました。ダメだ。何度経験してもこれだけは慣れない。晩年はクッシング病で苦しんでいたパウダー。看板犬として、それはそれはかわいいカットでみんなを魅了していた毛も抜け落ちて薄くなり、本当に苦しい闘病生活を送っていたそうです。 何度も救急病院に運ばれ危篤状態に陥り、それを乗り越えて頑張ってきたパウダー。同時期、飼い主である彼女にも人生の試練が降りかかる大変な時期だったのですが、まるでパウダーは彼女のことを守らないといけない、今死ぬわけにはいかないと思っているかのように頑張り続けていました。 実は昨日は、飼い主である彼女のおばあちゃんの13回忌で法要が行われる日でした。「きっとおばあちゃんが苦しみながら頑張っているパウダーを迎えに来てくれたんやと思う。もういいよパウダー、もうこっちおいでって。パウダー、ずっと私のこと心配してくれてたから、だから……」 泣き崩れる彼女にかける言葉など見つかりません。ただ一緒に泣く。私にはそれしかできせんでした。もう何度も経験しているのに、いつもそうです。でもそれが一番の送る言葉だということもわかっています。 パウダー、最後に会いに来てくれてありがとう。もう苦しくないやろ?よかったなぁ。もうしーちゃんと会えたかな。店で一緒に遊んでたやろ?覚えてるやろ?一緒に待っててや。そのうち行くから。みんな行くから。その日までちょっとだけ待っててな。合掌。 「いぬのつぶやきチャンネル」始めました。ブログランキングにも参加中です。応援クリックで一票いただけると喜びます。ポチッと。↓
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