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以前も一度あったような、確かその時もブログに書いたような……気がするだけで、忘れましたけど。バカ親父はスピリチュアルは信じません。そんなことあるわけがないと、心の底から思っています。２度ほど幽霊らしき（間違いなく幽霊に見える）ものを見たことがあるのにです。どうしても信じられません。
ところが昨日もまた不思議なものを見てしまいました。ペットホテル送迎で走り回り、すっかり日も暮れた頃。人も車も途絶えた少し寂しい住宅街を帰路についていました。AMラジオを聴きながら晩ごはん何にしようかなどと、また主夫的なことを考えていた時です。
バカ親父の車の左側を、黒のヘルメットをかぶった原付バイクが突然抜きにかかってきたように見え、慌てて右にハンドルを切りました。危ないがな、あぁびっくりした。と思ったのですが、目の錯覚だったのでしょうか。一瞬確かに見えたはずの原付バイクの姿がありません。
あれ？消えた？んなわけないか。一日中走り回って目が疲れてるんやなぁ。と、気にとめることもなく住宅街の緩やかな坂を下ります。その坂を下った信号を右折したところには、服部緑地公園に併設される公営の服部霊園という広大な墓地があります。
そこで数年前の不思議体験を思い出しました。確かあれもお盆だったような。いやいや。ないない。霊なんてものは、ほんとに信じていないものですから怖くもなんともありません。お化け屋敷は怖いけど。
と、坂を下り信号を右折した時でした。バックミラーにまた黒のヘルメットをかぶった原付きバイクが見えました。あれ？さっきの奴？その時気づいたのですが、無灯火です。ハハァ、だから見えなかったのか。もう真っ暗やないか。ヘッドライトつけろよ。
また信号で止まります。その信号の目の前が服部霊園です。その信号を左折すると、左側は緑地公園、そして右側に服部霊園を見ながら走る片側一車線のクネクネした道になっています。左にウインカーを出し、信号を左折したところでバックミラーを見ると、黒ヘルメットのバイクはピッタリ後ろについています。
まくられてる？やめてくれよぉ。もうええって。そんなのにいちいち腹をたてるほど若くもないし。それなら先に行けよぉ。抜かしていいから。と、わざとゆっくり走り少し左側に車を寄せるようにしたのです。するとそのバイクは何を思ったのか、その狭くなった左側の方へ突っ込んでくるじゃないですか。
うわ！危ないがな！慌てて右に寄りました。ところがです。抜く気配がありません。ん？バックミラーで見てもバイクの姿はありません。あれ？ミラーの死角に入ってるのか？もしそうならまた危ないし、さすがに少しいらっとしたので、目視しました。
ところが奥さん。いないの。その道は一本道で、次の信号まで曲がるところはありません。確かに後ろをついてきていたのに。左側から抜こうとしたのに。いないの。ぎゃーーーー。まじか。うそーん。そういえば、最初の時も左側から抜く感じで現れた。
なんだろう。そんな形で事故って亡くなったやつの霊だろうか。やめてくれー。と、さすがにちょっとだけゾッとしたのです。でもきっとUターンしたんだろうとか、どうしても霊だとは信じないバカ親父。お盆の夜のほんとにあった不思議な体験。どやさ。
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昨日のお盆の夜、ほんとにあったちょっと怖い話
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