犬たちはコミュニケーション能力に長けていると思うのです。
言葉を使わないのにです。いや、言葉を使わないからいいのですね。言葉ほど怖いものはないですもんね。犬たちは本能で臭いを嗅ぎあい、尻尾、耳、鳴き声、姿勢など全身で感情を表し、ものの数分でお互いの立ち位置を感じ取ります。空気を読むというやつですね。いやぁ大事、その能力が欲しい。
やれあそこが痛いだとかしんどいだとか、明日のあれがうっとおしいだとか、あいつがああだ、こいつがこうだとか、ぶつぶつ愚痴ることもありません。過去を振り返ることもなく、未来などに興味はなく、純粋に「今」を生きています。哲学的だなぁ。
送迎中に助手席で、まっすぐ行く先を見つめる姿を見ていると、ふか〜いものを感じるのです。今日のお昼何食べようか、うわぁ混んでるよぉ遅れるよぉ、こら割り込むな、お、べっぴんさん、ひゅーひゅー、などと煩悩の固まりのようなおっさんとは明らかに違うのです。
どうですか、この眼差し、凛とした佇まい。渋いですね、この域まで達したいですね。
ま、早く家に帰りたいだけだと思いますけど。
どやさ↓