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まりちゃん(柴犬)

一昨日のこと。「ちょっと身内に不幸がありまして・・・」と、まりちゃんのご家族から電話で突然のペットホテルのご予約がありました。ペットホテルをしていると身内が突然入院したとか、親戚が亡くなったからなどの理由で突発的に依頼されることはよくあります。 ただこの日は少し様子が違いました。いつもは奥さんがかけてこられるのに、なぜかご主人がかけてこられました。そして驚きの言葉を聞くことになります。「実は亡くなったのは嫁さんでして・・・」「え・・・」私もしばし絶句。 私と同年代の50代半ば。ついこの間まで送迎で伺うと元気に見送ってくれたあの奥さんが?え?え?なんで?と聞き直してしまいました。癌だったそうです。実は数年前から闘病されていたようで、先月入院して一昨日逝ってしまわれたと。 毎回、ペットホテルが終わって送っていくと「どうでした?みんなと仲良くできてました?ごはん食べました?」と、とても心配そうに聞かれていたのが印象的でした。お迎えに行った時も、いつも車のところまで送りに来られて自分から助手席に飛び乗るまりちゃんを嬉しそうにニコニコ見ておられました。 トリミングではお尻を丸くしてくださいって、それが決まったリクエスト。ペットホテルの動画でも、まりちゃんがスタッフにすっかり気を許してくれているのを見て本当に嬉しそうでした。それがついこの間のことなのに。大変な闘病をされているなんて素振りも見せておられなかったのに。 まりちゃんは一昨日も迎えに行くと、いつもと同じように大喜びで私を迎えてくれ、いつものように車の助手席に飛び乗ってくれました。奥さんはまだ彼方の世界に行かず、その姿をきっと横で見てくれていて、いつも通り見送ってくれている、そんな気がしてなりませんでした。 本当にまりちゃんを愛されていました。そのことがひしひしと伝わってきました。お母さんの愛情をいっぱい浴びて育ったまりちゃんは、本当に明るくていい子。この日も本当に楽しそうに、助手席の窓から外をキョロキョロ眺めていました。 このブログで何回も「虹の橋」のことを書いていますが、いつかまりちゃんが彼方の世界に旅立った時、お母さんはいつものように満面の笑顔で虹の橋のたもとまで、最愛のまりちゃんを迎えに来てくれることでしょう。まりちゃん、もうこれで安心やなぁ。 まりちゃんが旅立つその日まで、まだもう少し時間がかかると思います。お母さん、まりちゃんがこっちにいる間のことはどうか安心なさってください。そんな日なのに、ご主人も奥さんがされていたのと同じように、ニコニコまりちゃんを見送ってくださいました。そして今日もいつも通り、お店で楽しそうに遊んでいます。   IMG_3342   いつか、まりちゃんとお母さんが再会できるその日まで、まりちゃんがこれからも元気で幸せに過ごせるように私も微力ながら応援していきます。どうかご心配なく、安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈りします。どやさ。(-人-)]]>