リンちゃん(ゴールデンレトリバー)
オープン当初から約5年間ほどは子犬の予約販売をしていました。月に1匹ペースぐらいですから年間12匹程、60匹くらいの子犬のご縁を繋がせていただいたことになります。 店は今年で丸11年ですから、その子達もそろそろ老犬になってきました。私がご縁を繋がせていただいたご家族の皆さんの大半は、今もトリミングやペットホテルなどに弊店をご利用いただけることが多いのもありがたいことです。実家に連れて帰る感覚らしいです。笑 その中にミルクちゃんというゴールデンレトリバーの女の子がいたのですが、7年間毎月のようにトリミングに来てくれていました。そのミルクちゃんが7歳という若さで一足先にあちらの世界へ旅立って行ったのはもう約1年前のことになります。 亡くなった日、ご家族から私の携帯に電話が入り、すぐお家に駆けつけました。弊店でずっと買い求めていただいたフードが、これも弊店で子犬の時に買っていただいたフードボールにいっぱい入れられていました。最後は食べられなかったから、山盛りいっぱいです。 その横で布団に横になり動かないミルクを見たとき、子犬のときからずっと、いつも送迎の助手席で嬉しそうにしていたミルクを思い出し、もう悲しくて悲しくて。お前、俺が迎えに来たらいつも飛びついてきてくれるやないか…なんで寝てるねん…ミルク…いつもみたいに車に飛び乗ってくれよ…ミルク…ほら行こうや…なんでやねん…まだ7歳やないか…なんでやねん…と涙にくれたことを昨日のように思い出します。その時の写真。 ミルクの名前を呼び続け、涙にくれる私の後ろでご主人が号泣されていたことも印象的でしたが、それから半年ほど経ったある日。奥様から私に電話がかかってきました。主人と子供達と、家族で話し合いました。もう一度新しい家族を迎えたいと思います。ミルクみたいな子がいい。ミルクのように家族を明るくしてくれる子がいい。 またミルクみたいな子を紹介してください。もう子犬の販売をされていないのは承知してますが、なんとかfucaさんでお願いしたい。といった内容のお電話です。ミルクのような子…そう言われまた胸にくるものがあり、一瞬考えましたが承りました。 そして西宮でペットショップを営む信頼できる友人に依頼し、4ヶ月ほど前にやってきたのが上のモノクロ写真、ゴールデンレトリバーの女の子リンちゃんです。まだ生後半年ほどですがすでにこの大きさ(笑)。 一昨日、初めてのトリミングでお迎えに行き、助手席にチョコンと座りこちらを見つめてくれるその姿を見たとき、あ…ミルクが帰ってきた…そう思ってしまいました。「ちがうなリンちゃん、リンちゃんはリンちゃんやな」とブツブツ言いながら撮った写真です。 ご家族も「もうこんなに大きくなったんですよぉ〜」とニコニコ見送ってくださいました。もうあんな悲しい思いはしたくない。だからもう新しい子は飼わない。その選択もあるでしょう。でもリンちゃんのご家族の笑顔を見たとき、ミルクがつないでくれたにちがいないこういう形が、ペットロス脱却の最善の方法かもしれないという思いを強くしました。 いずれまた悲しい別れが必ずやって来ます。でもそれまでの楽しい時間、家族の笑顔、素晴らしい思い出作りが、次の縁へと繋がっていく礎になります。そしてミルクは永遠にご家族の心の中で生き続けます。それが本当に家族になるということ。別れまでをすべて受け入れ笑顔になれた時こそ、真の幸せ家族になれるのかもしれません。 ポイントは牛歩でコツコツと上がっています。できれば今日もブログランキングに応援の清き一票を。でかい顔の似顔絵バナーをポチッと。↓]]>