←まずはポチッと。 ※愛犬ツアーの募集記事は、ご予約受付体制の関係により来週の火曜日公開になりました。大変申し訳ありません。<(_ _)> 昨日の夕方、先生(奥です)からトリミングに来ているトイプードルの◯◯ちゃんの様子がおかしいと連絡が入りました。シャンプー中にブルブルブルッと(犬たちが濡れるとよくやるアレです)した拍子にキャン!と言ったと思ったら、そこから左前脚をずっとあげている。そこからずっとあげたままだと。 そういったことは過去にもあったのかどうかの確認で、まずはすぐにお客さんに電話を入れました。なった経緯、状態をお話ししましたが、過去には一度もそういったことはなかったということです。「大袈裟に騒ぐことはよくあります……」とも。あはははは。あるある。犬たちはみんな、それめっちゃある。 先生に聞いたところ、その後は左足を触ってもおとなしくしているということなので、骨折ではありません。骨折なら触ると痛くて大騒ぎになります。でもずっとあげたまま。これは関節が外れた、もしくは何らかの異常があることは間違いない。ということで、飼い主さんにもお伝えし、すぐに弊店専属の獣医さんに走りました。 慌ててシャンプーを仕上げ、乾かしただけで連れてきたのでボサボサです。でもそんなこと言ってる場合じゃない。とにかくレントゲンを撮って診てもらわないといけない事態です。そしてこれがそのレントゲン写真。 お腹の方から撮っていますから、左前脚は白丸で囲ったところです。囲った部分の中央下に見えるのが関節の受け皿?の部分。同じく囲った部分の左側に写っているのが前脚の根本の部分。右脚と比べてください。分かるでしょうか。肩の関節が完全に外れています。いわゆる脱臼です。 トイプードルに多いこの症状。膝であればすぐに入ります。犬も慣れたもので、自分で入れます。ほんとです。ケンケンしてるなぁと思ったら、蹴るような仕草をして普通に戻る。それって自分で関節を入れた瞬間なんです。偉いもんですね。 ところがこのような肩脱臼の場合、そうはいきません。前脚もブラブラ。なるほど、地面につけることができないはずです。そこで先生が整体師に変身します。ちょっと痛いけど我慢してなぁ……と言いながら、関節のところと脚を持ってグリグリっとしています。 一瞬、逃げるようなそぶりを見せましたが、看護師さんが保定しているので動けません。少しかわいそうですが、とにかく関節を入れないといけません。そしてどうなったかというと、まずはグリグリする前の別角度のレントゲン。 白丸内、中央左上が受け皿、右下に見えるのが左前脚の根本。外れているのがよくわかります。そしてグリグリ後。 見事に入っています。思わず先生に「すごいすごい。医者みたいや……」と言ったら「医者ですがな」と返してきました。当たり前か。ただ脱臼はクセになるのでこれからも注意が必要ということでした。そして今日はトリミングはこのまま中断してくださいとも。あーあ。ボサボサのままかぁ。かわいそうだなぁ。 原因はブルブルブルっとした時。これしか考えようがありません。獣医さん曰く、前にも同じ症状の子が来たけど飼い主さんもいつ外れたか全く見当がつかないという。トイプードルに顕著に見られるということでもありました。 念のため痛み止めを注射し、帰宅後もしばらく安静ということで店に戻り、すぐに飼主さんに電話で報告しました。先生もトリマーも心からホッとした様子だったのが印象的でしたが、飼い主さんがお迎えにいらした時、再度このレントゲン写真もお見せしながら獣医さんでのやり取りを報告。飼い主さんも一安心されたと思います。あとはもう外れないことを切に祈ります。 それにしても獣医さんて、やっぱりすごい。涼しい顔してグリグリっとして、チャッと入れてしまう。改めて尊敬しました。このブログはおそらく生徒さんも見ておられると思いますが、トラブルが起きた時の対処の流れも、参考になれば幸いです。どやさ。 ブログランキングに参加中です。下のバナーに応援クリックで一票いただけると喜びます。ポチッと。↓
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