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フェイスブックなどSNSを見ていると、犬たちの殺処分カウントダウン情報を毎日必ず目にします。 私の周りにも個人で保護活動をされている方がたくさんいらっしゃいますが、皆さん保健所へ行き殺処分寸前の犬を引き取り、綺麗にしてしつけをして新しい里親さんが見つかるまで家族同然に暮らすという、その活動には本当に頭が下がります。 保健所に持ち込む人は、その行為がどういうことなのか、それは殺処分のカウントダウンが始まるということなのがわかってしているのでしょうか。わかっていてそうするのであれば、どんな事情があるにせよ、それはもう鬼畜の所業です。 そもそも「なぜ人は犬を飼うのか」、殺処分問題を考える時、このテーマを追求しないわけにはいきません。 仕事柄興味深いテーマでもあったので、犬と人との歴史に関する書籍から調べてみることにしました。参考書籍は「犬の日本史〜人間とともに歩んだ一万年の物語」谷口研語著、「犬たちの明治維新 ポチの誕生」仁科邦男著の2冊、ついでに「犬の行動学」エーベルハルト・トルムラー著、こちらは有名な犬の行動学の第一人者が書いたもので前から欲しかったので買いました。 現代においてはほとんどが愛玩犬として生活している犬たちも、野生だった時代から番犬、使役犬、軍用犬、食用犬、その他いろいろな役割を経て人間のパートナーとしての今があります。(国によっては未だ食用が当たり前のところもありますが) パートナーとして生きて行くには、飼う側も一緒に学習しなければなりません。ヨーロッパには公園にボランティアのトレーナーがおり、飼い主と犬が一緒に訓練を受けることが義務付けられている国も多いといいます。 金銭面の負担、時間の消費(散歩等)、糞尿問題、病気、介護・・・犬との生活は楽しいことや癒しだけではありません。犬を飼うデメリットはいっぱいあるのです。飼い主はそれを笑顔で愛を持ってこなす責任を負います。飼い主には犬を飼う環境の整備と資質が必要なのです。 犬を飼う資質のない人に飼われた犬たちが、今日も保健所でガス室に送られていきます。「なぜあなたは犬を飼うのですか?」癒したい、癒されたい、寂しいから、可哀想だったから、いろいろな理由付けがあると思いますが、「自分や家族のために迎える」のではなく、「家族として迎える」ということが一番大事なことだと思うのです。 犬のことを学習すればするほど、犬との生活に必要なことを調べれば調べるほど、容易に犬を飼うことができなくなる筈です。それでいいと思います。それが殺処分ゼロにつながります。 今日はまじめな某。            どやさ。

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