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犬の本当の幸せを考えてみる
  「犬は犬扱いされる方が喜ぶ」 12年間の経験でつかんだ一番の収穫といってもいいかもしれない事実です。家族として迎え入れることと、人間扱いをすることは違います。愛することと甘やかすことは違うと言いますが、ニュアンスは似ています。 ブランドの服を着せて嬉しいのは飼い主さんです。そんなことないわ、うちの子はこの服を着せると喜ぶんだから♩とおっしゃる方も多いかもしれません。それはただ「服を着る=お出かけ」ということに喜んでいるだけです。 クレートやサークルに入れるのをかわいそうと思われている方が意外と多いのもそうです。あんな狭いところに入れてかわいそう……これも飼い主さんの勘違いです。基本的に犬たちは狭いところが好きです。 「ハウス」の言葉でクレートなどに入るハウストレーニングは、すべてのしつけの基礎になります。その大事な部分で人間扱いをしてしまうと、正しいしつけに悪影響を及ぼし、あとになって困るのはご家族です。  
犬は犬として接することが重要
  「うちの子、自分を人間だと思ってるんです」というのをよく耳にします。これは大きな勘違いです。その子は自分のことを人間だと思ってるのではなく、ご家族のことを群れの仲間、下手をすれば自分より地位が下の犬だと思っていることが多いのです。 テレビなどでやっている犬の気持ちを霊視するという外国の女性が出てくる番組企画。愛犬家の方ならご覧になられたことがある方も多いのではないでしょうか。実に理路整然と論理立てられた内容で、犬が家族に気持ちを伝えます。 感謝を述べたり遺言を遺したり……。信じるかどうかは視聴者の主観ですから何も言うつもりはありません。ただあまりにも犬を擬人化した過剰演出で、犬の習性を考えると「いやいやいや、それはないやろー」とツッコミどころ満載。 私も見ながら「ありえんて。うそや。んなアホな。ないない。これはあかん。絶対うそやー」とブツブツ言いドン引きしながら、でも結局最後まで見てしまいます。しかも何回か泣きました。あははは。  
擬人化するなら……
  犬を擬人化して楽しいのはこちら側で、犬たちにしてみれば迷惑なことが多いのです。ところがペットショップや里親探しなど、私たちと犬の出会いは本来人間が持つ母性本能を大いに刺激するようで、頭では理解していてもつい人間扱いしてしまいます。こうやって偉そうに書いている私ですら、犬たちの服を買っていますし(笑)。 大事なのはそのメリハリではないでしょうか。擬人化でこちらも楽しませてもらう分、犬が犬として楽しめる時間をいっぱい作って共有してあげる。犬の習性として目一杯楽しい遊びを、こちらも勉強して遊ぶ。ギブアンドテイクというやつです。 人間関係だって、どちらか一方が満足しているだけでは良い関係は長続きしません。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 今日は、拙著「愛犬と幸せ家族になる方法」(PHP文庫)の一節から抜粋してみました。改めて読み返すとあまりに馬鹿らしい与太話が多すぎて、その部分は中略カットしたり、少し編集もしました。バカ話が好きという希少な方がいらっしゃいましたら、ぜひ拙著をご覧ください。アマゾン楽天、その他オンライン書店でもお買い求めいただけます。税込み810円です。 それにしても読み返すと、なんと恥ずかしい。どやさ。 昨日はたくさんポチッとをいただき、なんと新記録でした。ホントにありがとうございます。今日もブログランキングバナーに応援クリックをポチッと。]]>