おはようございます、あんさん(@kazuo_ansan)です。
先日書きましたこちらの記事↓
繰り返された土佐犬等大型犬による事故〜危険犬種の飼育について
国や自治体により、特定危険犬種に指定されることの多い紀州犬ですが、この時初ペットホテルできてくれた子が紀州犬でした。
以下はその時に書いたブログ記事を改訂追記し、紀州犬とのコミュニケーションの取り方をわかりやすく解説したものです。
※元記事:2015年3月27日投稿
紀州犬がペットホテルにやってきた
初めてのペットホテルで、初めての送迎の子でした。
柴犬甲斐犬と並ぶ、和歌山県原産の日本を代表する和犬の紀州犬。
飼い主さんから性格等、一通りお話を聞かせていただいた後、すぐ助手席に乗せます。
そして私も車に乗ろうとした時、飼い主さんがおっしゃいました。
「油断しないでください、本当に紀州犬そのものの性格ですから」
紀州犬そのもの、つまり飼い主さんには忠誠を尽くし従順だが、見知らぬ人間には強い警戒心を抱く性格ということです。
ひーー。笑
初対面の見知らぬおっさんが、横で不穏な動きでもした時は、敵意をむき出しにしてくる確率は非常に、いや、とてつもなく高いと思われます。
緊張感が漂う車内
上の写真、車に乗ってすぐ始まったあくびの連発は「カーミングシグナル」、つまり彼女が緊張状態にあることを表しています。
こういうときにこちらが緊張するとそれはすぐに伝わり、ただでさえ身構えているこの子の緊張は倍増します。
だからといってむやみに撫でたり声をかけたりしてはいけません。
自然体が一番。
まず間合いを取って自然な空気を作り、こちらに敵意がないことを伝えます。
これはなかなか言葉では説明が難しいのですが、敵意がないことを伝える間合いっていうのがあります。
まだ目は合わせません。
まったく知らないそぶりを見せているようでもあります。
でもわざとこの子のリードを持って反対側に回したり、目を合わせないまま、こちらもたまにサインを出します。
私がよく使う方法ですが、これが屋外ならお尻を向けて相手に突き出して匂いを嗅がせるという手もあります。
この場合車の中なので、知らん顔してリードを触ったりしながら何気なくこちらの匂いを嗅がせています。
もちろんこの時点では向こうも目を合わせようとしません。
でも気になっている様子が伺えます。
大事なのは間合いと距離感
この写真を撮るのもまぁまぁ一苦労。
カメラモニターだけを見ながらそーっと撮っています。そーっと。
もちろんこの子はカメラを向けられていることを意識しています。
これだけでも十分おっさん警戒警報発令中なわけです。
この駆け引き、油断するといきなりガブっなんてこともあるのですよ。
ホントに。
それは犬の性格が悪いのではなくて、それが純粋な日本犬というものなんですね。
もしやられたらそれはこちらの勉強不足。
つまり技術不足だということです。
でもそこはほら、こっちもプロだから。
送迎歴10年選手だよ、きみ。
間合いを外すのはお手のもの。
そしてこの子はVIPコース。
なんと今日から3泊、家に一緒に帰り寝食を共にするのです。
最初が肝心。
とにかく敵意がないことを伝えます。
でもなめられてもいけない。
リラックスしながら毅然とした態度で向かい合うのが大事なのですね。
媚びない〜主導権を渡さない
リードを掴んだまま窓を全開にします。
場の緊張感を少しでも和らげるために、本当に空気を入れ替えてやります。
ふっと緊張がほぐれました。
バックミラーに映る、窓の枠に顔を乗せ外を眺めている仕草と表情でわかります。
しばらくそのままにしておいて、また窓を半分閉めます。
きみの自由にはさせない。
主導権はこちらにあるのだよということを暗に示しているのですね。
タイミングも必要です。
ここ結構ポイントなんです。
ほぐれ出す緊張
そして、ふと優しく名前をよんでやりました。
「シェリー、シェリー」
あどけない顔してます。
初対面、まずは第一関門クリア。
さて次はいよいよペットホテルにご来店。
続きは次回。どやさ。
追記:続きを書きました。↓
ペットホテルで警戒心の強い紀州犬を数分でリラックスさせる方法2
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